ドラッグストアなどで販売されている日焼け止めをよく見ると、「顔用」「からだ用」と表示がありますよね?
なぜ、顔用とからだ用に分けられているのでしょうか?
顔用をからだに、からだ用を顔に使ってはいけないのでしょうか。
今回は、これらの違いについて解説していきます。

サツキ先生
日焼け止めに、「顔用」とか「からだ用」とか書いてあるのをよくみかけます。
顔とからだの日焼け止めって、分けないとダメですか?

日焼け止めの顔用とからだ用の違いね。
それぞれの特徴について説明していくわよ。
日焼け止め 顔用とからだ用の違い
顔用とからだ用の違いは大まかには以下のような特徴があります。
【顔用】
・低刺激、ノンケミカルが多い
・美容成分が高配合されているものが多い
・化粧崩れを防ぐパウダーなどが配合されているものもある
・肌が明るく見える肌色の補正成分が配合されているものもある
【からだ用】
・汗や水に強いウォータープルーフタイプが多い
・高SPF値のものが多い
・刺激が強いものが多い
・テクスチャーが重め、伸ばしやすい
・白浮きしやすい

顔用は、化粧下地やベースメイクとしても使えるものが多いわね。

へぇ~そうなんだ。
日焼け止め 顔用をからだに使っても問題ないのか?

顔用をからだに使っても問題はありません。
ただし、からだ用よりも紫外線防止力が弱いことがありますので、長時間外へ出かける場合などには不向きとなります。
ちなみに、メイクアップ効果のあるBBクリームやCCクリームなどは、からだには向いていません。
また、顔用は容量が少ないことが多いため、コストパフォーマンスの面からみると、やはりからだにはからだ用を使う方がおすすめです。
日焼け止め からだ用を顔に使っても問題ないのか?

からだ用を顔に使うのはあまりおすすめしません。
からだは、顔よりも皮膚が厚く、皮脂腺が少なく、面積が広いです。
そのため、紫外線カット力が高く、 顔用よりも刺激の強いものが多くなっています。
肌が弱い人が、からだ用を顔に使うと肌荒れにつながることもありますので、注意が必要です。
また、汗や水に強いウォータープルーフタイプで落としにくかったり、白浮きしやすかったりすることがあります。
日焼け止めのノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)とは
肌への刺激が少ないといわれるノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)とは、どういうことでしょうか?
紫外線を防ぐ成分には、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤という2種類の成分があります。
【紫外線散乱剤】
浴びた紫外線を跳ね返して、紫外線が皮膚の中に浸透するのを防ぎます。
紫外線散乱剤は「ノンケミカル」と呼ばれることもあります。
メリットとしては、単純に紫外線を散乱させるだけなので、紫外線吸収剤よりも肌への刺激が少ないです。
デメリットとしては、白浮きしやすかったり、低SPF値でしか配合できない場合があります。
以下の成分がよく使われています。
・酸化亜鉛
・酸化チタン など
【紫外線吸収剤】
浴びた紫外線を熱などの別のエネルギーに変換して、紫外線が皮膚の中に浸透するのを防ぎます。
紫外線吸収剤は「ケミカル」と呼ばれることもあります。
メリットとしては、透明感が高く白浮きしにくい、塗り心地がいい、伸びがいい、汗にも崩れにくいという点が挙げられます。
デメリットとしては、紫外線のエネルギーを吸収するため、敏感な肌質の方は、刺激が強い場合があります。
以下の成分がよく使われています。
・メトキシケイヒ酸オクチル
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・ジメチルPABA オクチル
・ジメチルPABA エチルヘキシル
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
など

紫外線吸収剤は肌に悪いというイメージを持っている方もいますが、基本的には皮膚内に紫外線の影響が及ぶのを防ぎ、肌への安全性も確認されていますので、安心して使用することができます。
ただし、人によってはまれにアレルギー反応を起こす可能性がありますので、その点は気をつけください。

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤か。。。
ややこしいですね。。。

基本的にはどちらでも問題ないわよ。
お肌が気になる方は、テスターで使用感などを確かめてみてくださいね。
今回は、日焼け止めの顔用とからだ用の違い、そして、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤についてみてきましたが、顔用は顔に、からだ用はからだというように、推奨されている使い方をするほうが、紫外線防止効果が期待できます。
使用箇所、使用用途に合わせて、最適な日焼け止めを選びましょう。
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